前記事で少し紹介した謎の式。その名も”ジーナ式”。
今日はそのジーナ式という謎めいた式の紹介とともに、なぜこのジーナ式がパパの育児参加にとって大きなポイントになるのか?!って点について紹介します。
赤ちゃんは、実は小さいうちは寝るのが超へたくそみたい。そりゃーそうだ、生まれたばっかりだもん。だから赤ちゃんの身になってみると「寝たいのに寝られない!→ギャーギャー」、「夜にしっかり寝たいのに昼たくさんお昼寝しちゃったからなんか眠くない・・・でもママもパパも寝てるし、なにより寝ろって雰囲気ある。なんで夜になったら寝なきゃいけないの!なぜ?!→ギャーギャー」ってなっちゃてる事も多いみたいなんだ。
1日のスケジュールをこの世に生まれたばかりの赤ちゃんにお任せすると、1日毎にスケジュールが変わっちゃう。
ママやパパがたくさん遊んでくれる日もあったり、お散歩で外の刺激を受けたりして帰ってきて疲れてすぐ寝ちゃったりする日もある。一方でママもパパも忙しくて家にずっと寝っ転がっていると、いまいち眠くならないのでいつもと違う時間に眠くなったりする。これは大人も一緒。
だから赤ちゃんの眠たくなる時間と、ママやパパとして赤ちゃんに寝てほしい時間に差が生じてしまう。
時間的に余裕があって、気持ち的には赤ちゃんにずっと寄り添ってあげられるママやパパであれば、それは赤ちゃんにとって幸せなことで、いつ寝てもいつ起きてもよいよぉ~という生活だったら赤ちゃんにとって最高だと思う。でも実際、短い期間なら出来ても、長い夜泣きは心労が重なり、それに加え多くの人が仕事やこなさなければいけないことが積み重なり、結果、心が折れてしまうママやパパも多いのも事実だと思う。
我が家では生活していく上で自営の仕事はもちろん、身体が資本の仕事なので、寝不足がずっと続くと親が先に倒れちゃったりするかもしれない。結果、大切な赤ちゃんたちに負担をかけてしまうかもしれない。だから”うちはうちの形でねんねトレーニングしよう”とママと君たちが生まれる前から決めて、ママ・パパが仕事の間で触れ合える時間を多くとるべく君たち赤ちゃんの様子を見ながら1日のスケジュールを組んでいったんだ。
そのスケジュールは、【生後1週目】・【生後2週目~4週目】・【生後4週目~6週目】・【生後1~2か月】・【それ以降】と、成長具合によって中身を変えていくんだけど、パパとママのひとつの参考例として【生後1~2か月】ではこんなスケジュールでした。
◆07:00 起床/授乳 ※ゲップ&時間あけてから短い時間、外散歩
◆09:00~09:45 朝寝
◆10:30 授乳
◆11:30~14:00 昼寝 ※この昼寝の間にパパ・ママは必死にお店で頑張る
◆14:30 授乳 ※ゲップ&時間あけてから短い時間、外散歩
◆16:15~17:00 夕寝
◆17:00 授乳 ※少なめ&その後の時間は一緒に遊んでスキンシップ時間
◆17:50 お風呂
◆18:20 授乳
◆19:00 就寝
◆22:30 授乳
◆04:00 授乳
こうみると、君たち赤ちゃん時代も多忙だったね
生後1か月までは赤ちゃんもママもパパも戸惑うことの連続だったりで、赤ちゃんも泣いちゃうことも多いんだけど、”寝かしつけのポイント”を頑張って守って、粘り強く繰り返していくと、赤ちゃんも本当に気持ちよいリズムになって、生後1、2か月になると嘘のようにほぼスケジュール通りに気持ちよく寝ているかわいい寝顔をみてママと感激したのを覚えています。我が家では2人ともジーナ式にバッチリはまり、生後1か月以降、夜泣きに悩まされることがかなり少なくなりました。もちろん身体の調子が悪い時や、帰省したり、旅行や環境が変わったりした時には上手くいかないこともありましたが、同時期の育児中のママ・パパからは「信じらない。。。」というお褒めの言葉や、お昼寝の時に当時パパもママも離れて毎日お店を営業しているわけで「赤ちゃん一人で寝てるの??」とびっくりされたりしてたんだよ。
【ジーナ式の寝かしつけのポイント】
◆寝かしつける30分前までには授乳やミルクを終わらせる。
◆その後、赤ちゃんをベッドに連れて行きベビーベットや寝室周りの電気はだいぶ暗めにする。
◆ママやパパは「おやすみ」の声掛けのあとは、別場所に移動する。※超大切!
◆別場所からベビーモニター等で赤ちゃんを見守る。
◆10分経って赤ちゃんが泣いていたり起きていたりする場合は様子を見に行く。でも抱っこはせずに、お腹トントンや声掛けなどで落ち着かせることを心がける。※抱っこをする=癖になる
最初から上手くいかないのは当たり前です。予定通りいかないのも当たり前です。慣れるまではもちろん時間が必要ですが、この方法を繰り返し、繰り返し、また繰り返すことで赤ちゃんが1人で眠れるようになると言われています。赤ちゃんが泣いているとつい抱っこしたくなりますが、「泣く=ママやパパが抱っこしてくれる」と赤ちゃんにインプットされると、ママやパパが抱っこしてくれるまで泣き続けるという癖をつけてしまうので辛抱強く付き合いましょう。
赤ちゃんは”泣く=寂しい”だけでなく、オムツが気持ち悪い、おならがでない、暑い、寒い、調子が悪い、眠くない、お腹がすいた、お腹いっぱい、眠いけど上手く眠れない・・・などなど色々な理由があるはず。
でも実は眠れない赤ちゃんをママやパパが、寂しいのかな?!と思い込んで、泣くとすぐに”かわいそうという気持ち”で抱っこしてあげる癖をつけてしまうと、「泣く=抱っこしてもらえる」という習慣を赤ちゃんに刷り込んでしまうことにもなります。もちろん大好きなママやパパに抱きしめてもらえることで、逆に愛情を深く感じて成長していけるというメリットもあるかもしれませんが、それを続けられる覚悟と時間、精神的な余裕があるママ・パパじゃないと、途中でバテます。最初は、「よしよし可愛いなぁ」と思っていても、それが自分が眠い時、弱っている時、超いそがしい時に100回続けば、最初は愛しく思えた人の多くが「もぉ、なんなんだよ。なんで泣くんだよ!!」みたいな気持ちになりやすいかなと思います。
でもそれは、自分で話すことが出来ない赤ちゃんからしたら「泣く=抱っこしてもらえる」という一連の流れをママやパパから教えてもらったのだから、寂しい以外で、お腹すいたでも、眠くないでも、暑いでも、抱っこしてもらえるまで泣き続けてママやパパに訴えかけるという流れになってしまうのは、当たり前の様な気がします。
赤ちゃんからしたら「ママ・パパが教えてくれたんだから、ずっと責任もってよぉ!」かもしれません。
と紹介しても、赤ちゃんの泣き声はあの小さい身体の割りにすごく大きく、ちゃんとママやパパに聞こえる周波数で泣くようにインプットされているのか耳に聞こえやすい。その分、泣いているのにホッとおく、何もしてあげないってことが何か悪いことの様に感じてしまう。だから赤ちゃんのそばに行く、ふと顔をみると困って求められている気がするから愛しすぎて抱っこしてあげる、すると泣きやむこともある。でも、でも、泣き止まないこともある。
これは、ママでもパパでも同じだと思う。その泣き止まないことってのが、”寂しいだけで泣いているわけじゃない”って赤ちゃんからの訴えなのかも。
「抱っこして!って言ってない~部屋が暑くて寝られないのぉぉぉ。もぉー抱っこするともっと暑いじゃん!!」
そんな気持ちで泣いて訴えているかもしれない。これは赤ちゃんに聞いてみないとわからないけど。我が家では風通しの悪い部屋だったので、少し暑くなっている時期に「寂しい」ではなく、この「暑い!!」で泣いているケースが圧倒的に多かったです。
だから最初は、「赤ちゃんが泣く=かわいそう」という親の決めつけをなくす自分たち側の作業からした方が良いのかと、ママと相談して我が家では接していました。でもその代わり、泣いているのをずっと放置しているわけではなく、例えば、うつぶせになっていないか、何か普段と変わったことはないか、部屋が暑くないか、寒くないか、食後ゲップをしたけどもう1回ゲップしたいのではないか、おならが出ずにお腹が苦しくないか、ほかに困っていないか、などなど”寂しい”以外の赤ちゃんの様子や泣いている原因を探る習慣がママやパパにも出来て、それを見極める目が成長とともに上達した気がします。
逆にそれらの身体の調子や、暑い・寒いなど環境によるものでないと判断して、”寂しそう”や”眠たいけど寝られない”だったら抱っこせずに近くで語り掛けやお腹トントンなどで自分で寝る練習のサポートをし続けました。でもここでもなるべく抱っこしないというスタンスで頑張り続けました。もちろん可愛い顔して求められるから、気持ち的にはすぐに抱っこしてあげたいんだよ。でも、これが大切!!
だからタロウもノスケも2人とも小さい頃からどこでも寝られる子供だったし、ベットの中で眠くなくても眠れるまで手や足を動したり、「あぁーうー」とおしゃべりの練習したりして眠くなったら寝るような子になっていったし、ママやパパのいないお泊り会もへっちゃら、大きくなった今でも眠るのが上手い方じゃないかな?!
というわけで、ジーナ式でもスケジュールやいつから?接し方の具合などその家庭でそれぞれだけど、2人ともジーナ式で寝かしつけを実践した我が家が考えるジーナ式実践するうえでママ・パパが踏ん張ったポイント。
全ての踏ん張りポイントは忘れてしまったけど、ママと話し合って上のポイントは踏ん張りました。本当にかわいい顔で訴えてくるから、抱っこする方が気持ち的に楽なぐらい、抱っこしないという踏ん張りも大変なのが正直なところ。
でもその先に、赤ちゃんは自分で眠れるようになる力をつけられる、親はその間にぐっすり寝られて愛情をそそぐ充電ができるという良い循環が、我が家では出来たかなぁと思います。その赤ちゃんの個性やパパ・ママの考え方もあるし、みんなにおすすめって訳ではないけど、ずっとは夜泣きに優しく接する自信も体力も余裕もないかも。。。と思うパパ・ママには一つの参考としておすすめです☆
ジーナ式の思い出が多い。
ってのもやっぱりその当時は赤ちゃんが泣くってことに右往左往して悩みまくったりしていたからこそ思い出深い印象として記憶していることだし、今、絶賛悩み中というママやパパもいるかもしれないなぁと思いながら、この記事を書いています。
よく育児の先輩から「夜泣きや赤ちゃんの泣きも終わりがあるから、今を楽しんで。」みたいなアドバイス受けたりしたけど、実際の現場では「こっちには、その終わる日まで楽しむ余裕が”今”ないんだよ」って心の中でツッコんだりしたのを思い出したし、同じ気持ちを持つママやパパもいるかもです。
「ジーナ式を実践してみたい気もするけど、なんか愛情の足りない子に育っちゃいそうでちょっと・・・」
という声も聞こえてきそうですし、実際に私もママから「ジーナ式が・・・」と教えてもらった時、「イギリス式?!はい?!そんなんで愛情は足りるの??よくわからないけど赤ちゃんは寝る時が大事なんじゃないの?外国と日本の育児は違う!日本は島国なの!」とよくわからない返しをしたりしてましたw
というわけでジーナ式の続編。2人の子供をジーナ式で寝かしつけを実践した我が家が感じるジーナ式の”メリット”と”デメリット”、そして”寂しがり屋は実はママとパパが作るの巻”を次回以降で紹介していきたいと思います。