”ママ”の存在は偉大だと、ゴリパパは今でも思っている。
タロウとノスケがまだ赤ちゃんで小さい時、ママが用事で家から5分いなくなるだけでもパパはキョドっていました
君たちが赤ちゃんの時、泣くのが仕事の赤ちゃんはたくさん泣きました。ねんねトレーニングで寝る時以外は、我が家も泣いた時に安心できるようにたくさん抱っこしたり、スキンシップを多くとるように心がけていたかな。でもパパの抱っこは最初ぎこちなく、力も入りすぎているので、赤ちゃんは抱っこされても安心感が少ないからか、パパが抱っこしても泣き止まないの連続。特に第一子のタロウの時なんてなおさら。なんで泣き止まないのかネットで調べたりすると、もちろん抱っこのぎこちなさや、抱っこの下手さはもちろんのこと、きちんと目も見えていない新生児は”ママの匂いじゃないこと”も泣き止まない大きなポイントであることがたくさん書かれていたんだ。
「え、匂い?!え、そんなぁ。じゃあ、パパ(おじさん)の匂いじゃ頑張っても絶対だめじゃん。。。」とへこみ、赤ちゃんの泣き声も「ママ~ママぁ~」と呼んでいる様に聞こえたり、【泣いている→パパ抱っこ→さらにギャンギャン泣かれる】の連続。
それを繰り返すうちに赤ちゃんが泣いていても自分から抱っこしようともせずに「ママぁ~泣いてるよぉ」と、ママに伝えることしか出来ないぐらいまで、可愛いはずの赤ちゃんから洗礼を受けました。
タロウとノスケも、第一子の時に感じるかな?!それともパパによっては、最初から上手に抱っこできるタイプのパパや男性もいるから、パパみたいには躓かないかな。パパは、しっかりと躓きました。
これはきっと世の中のママ達からみると「最初はママだって泣かれるのよ。そんなんでイジケルなんて、ほんとパパ使えない」「ママ達は、夜泣きでただでさえ大変なのにパパ頼りない」「もっと自分で努力して赤ちゃんに向き合ってよ」など育児の頼りなさを感じてママからイライラされてしまうポイントなのかもしれません。
パパではなくてママの立場で考えると、本当にイライラすると思います。
でもパパ目線だとお呼びでないパパが登場するとさらに泣きまくられちゃうので、育児の迷惑を掛けてしまっているみたく感じて焦ってしまい、最初はやる気満々だったのに、少しずつ心が折れていく連続。
「ママの匂いじゃないと・・・」の呪縛+「赤ちゃんからパパは求められていない=ママを呼んでるという勝手な思い込み」=弱気になる→たくさん泣かれ続けるから純粋に可愛いと思えなくなる→育児のやる気がわかなくなる→育児に参加したくない→育児に参加できない(赤ちゃんから求められていない)から自分は仕事頑張ろうと、これまた勝手に思い込む→余計育児や家事に参加しなくなる・・・
という、悪循環が続いちゃうのが本音かな。全部受け身の言い分。パパって勝手だよね
これパパの初期の育児能力の低さを露呈しちゃうから情けないんだけど、正直そんなひどい時期もあったんだぁ。
でもね、パパは情けないなぁと自分自身でも落ち込んだ時期もあったんだけど、この最初の時期にパパみたくなっちゃうパパや、ママ達の中でも可愛い赤ちゃんの泣き声に少しずつ心を折られてしまってメンタルがやられちゃうママ達も実は多いみたい。それぐらい育児って難しく、大変なこと。
ゴリパパの育児能力が低かったのも大きな原因かもしれないけど、待ちにまった赤ちゃんが我が家に仲間入りしたにも関わらず、家の中がイライラや喧嘩だらけの連続。仕事が充実している分、忙しいパパやママも多く、決して自分たち自身も時間や金銭的な余裕のある状況で赤ちゃんを迎え入れていない家庭も多い分、お互いに相手に対して余裕が持てない時期が続き、結果ママ・パパの距離がバラバラになり始めてしまう家庭もすごく多い気がする。
我が家もパパの不甲斐なさにママもイライラしたと思うし、喧嘩も多くなってしまった時期だと思う。ママ・パパともに今まで見たことないぐらい余裕がなくなってしまう分、お互いに対して思いやりも少なくなってしまう時期でもありお互いに”今まで見たことのない嫌な面”を初めて知る、嫌な面が出過ぎちゃう時期でもあると思う。
それぐらい赤ちゃんの存在は大きく、可愛く愛しい分、うまくいかない時にママとパパは悩む。赤ちゃんが教えてくれたら助かるんだけど、もちろん話ができるわけでもない。それが積み重なると可愛い我が子に苦しめられる様に感じてしまうパパやママもいると思う。そのモヤモヤした気持ちを小さな小さな赤ちゃんにぶつけるわけにもいかないから、パパとママでお互いにぶつけあってしまう時期が長い育児や子育ての中で、必ずある気がする。必ず。
さらにママは命がけの出産でホルモンバランスも崩れやすくなっちゃったり、女性の本能で赤ちゃんを守ろうと誰でも少し攻撃的になるみたい。さらにさらに、出産前約10か月前から色々な体調の変化や食事やお酒の制限、出産や将来の不安と戦いながらママになっている女性に対して、新しい家族の誕生に浮かれながらパパっぽい振る舞いだけしてる何も変わらないパパとでは、ママとパパの間で少しずつ溝が出来てしまっていたのは、後に気が付いたこと。
タロウとノスケ、でも大丈夫。
不甲斐なくても凹んでも失敗しても、少しずつでも前向きに進んでいけば赤ちゃんもママも少しずつ認めてくれるよ。逆に一番よくないのはちょっと育児に参加しただけで凹んで、イジケテ、育児や家事から逃げて仕事だけに向き合う(これも家族のためだと言い訳する)とパパ自身が勝手に判断して決めてしまうこと。
もちろん家族のために仕事に没頭して稼ぐことも絶対に大切。でも育児や子育てはママと一緒に向き合う長い戦いみたいなものだと思うから、個人プレーではなく同じチームであるママにもたくさん相談しよう。話をしよう。
ゴリパパもすっかり凹んで、家の中で赤ちゃんご指名で担当がすべてママになってしまい、育児に対するやる気が120%→3%ぐらいに下がってしまった時に、残っている3%の気力でユーチューブやブログで先輩パパやママの育児から学ぼうと仕事終わってから読んだり、見たりして学び始めた。少し恥ずかしい気持ちをもちながらも、育児がうまくできないパパの状況をママにも相談したりした。この相談時間が夫婦のコミュニケーションの時間にもなったし、大変な時期を一つ一つ乗り越えることで、夫婦の思い出から夫婦の絆にもつながったと思う。
パパは、うまくいっていなかった現状を変えたくて”行動を変えてみた”んだ。それは”小さな行動”かもしれないけど、実はこの”小さな行動”という第一歩が、自分を変える上でとっても大事なんだなぁと後に感じさせられました。
抱っこの仕方、特に体格のよい力の強めのパパが抱っこする時に力の抜き方、特に苦手だった赤ちゃんへの声掛けのやり方、赤ちゃんマッサージやスキンシップの取り方、ゲップの上手なやり方、手遊びのやり方、などなど。
不思議なもので自分から小さな行動をおこして自分に小さな変化が生まれると、抱っこも少しずつだけど上手になる。すると赤ちゃんの泣き声も少しだけ小さくなって、「あれぇ、そんなに嫌がられてない?!」みたいな小さな嬉しい変化を感じられるようになった。でもその時点でも「ママぁ~ママに代われぇ~」と、泣かれ続けていたんだけどね。
ほんと少しだけ小さくなるだけなんよ。でもこの小さな変化を自分自身が嬉しく感じられる様になると、前の最悪の悪循環から少しずつだけど良循環に変化していったんだ。
で、ママや先輩たちから学ぶという「小さな行動の積み重ね」で、その先1年でどうなったかというと。
「パパの抱っこじゃなきゃ泣き止まなくなった」んだ ウホぉぉぉぉお!!
抱っこは練習すれば上手になる。しかも力を抜いて抱っこしてあげる様になれば、実は力のあるパパにも勝ち目あるwママから生まれた赤ちゃん。匂いではママの匂いに永遠に、絶対にカナワナイけど、抱っこの分野や他の分野でいえばパパにもチャンスあり。
【力の強さ=安定感】に繋がれば、後はバウンサー(揺れる椅子)から、揺れる動きの柔らかさや心地よいリズムを学びパパ抱っこに取り入れる。ゲップの上手なやり方をYouTubeで学んで、ママより上手なゲップの達人を目指す。
そうして学んで実践しているうちに、例えばこんなシーンがある。
赤ちゃんミルクをたくさん飲んだ後に泣いている。
ママ
「なかなかゲップがでなくて苦しいみたい。」パパ
「なにぃ、ゲップがなかなか出なくて苦しい?!じゃあパパに代わってみなさい」☆パパ抱っこしながら肩で少しお腹に優しくグリグリ刺激を与えながら、適度な強さで背中トントン。
赤ちゃん
「げぷぅうううー。はぁ。すっきりした。あれ?!あれれ??よく見るとママじゃないじゃん。」赤ちゃん
「勝手に抱っこを変わってるんじゃないよ!もぉ!ぎゃぁーー早くママに代わり・・・」赤ちゃん
「・・・先ほどは、なかなかのゲップの腕前だったなぁ。いちおう聞いておくか。君の名は?!」パパ
「はい、私の名前はPAPAと書きまして、パパと申します」赤ちゃん
「パパというのだな。わかった。覚えておく。じゃあ、用はすんだ。ママに代われ!ぎゃあーーー」こんな感じで少しずつだけど”パパの存在感”が出てくるんだ。赤ちゃんも最初は、無条件でこの世に誕生させてくれたママが落ち着くし、ママの匂いなしではストレスがたまるみたいだけど、赤ちゃんも少しずつ成長していくうちに無意識ながら判断するようになってくる。
抱っこが気持ちよいのは、〇〇。ゲップ出してくれるのが上手なのは、〇〇。おむつ交換を気持ちよく変えてくれるのは、〇〇。などなど、赤ちゃん審判からそれぞれの分野で勝ち・負けを選ばれる感じ。
パパは、ママに勝てる分野の育児能力を上げるために学ぶ。この”学ぶ”努力をしないと、当たり前だけど最強のママより上手くできるわけないし、赤ちゃんからもずっと求められないのかも。求められないから、育児がよりつまらない。という悪循環を断ち切るためにも、”学ぶ”ってことはとても、とても大切なこと。
ゴリパパもこの時期にブログやYouTubeなど先輩ママ・パパたちから学んだことで、きつかった育児が変わってきた、助けてもらったという思いが強く残っているからこそ、このブログを通してタロウやノスケ、そして育児に悩んでいるパパやママ達に少しでも役にたつことがあればいいなぁと思って恥ずかしいパパの経験もこのブログに綴っています。
我が家の場合、最初は全ての分野での優勝者がママだった一番最初の時期より、定期的に開催される赤ちゃん審判大会(赤ちゃんがそれぞれの分野の優勝者を決める大会)で、抱っこ部門、ゲップ部門、咳で苦しい時のトントン部門、入浴部門、お腹がいたい時のマッサージ部門、赤ちゃんを笑かす遊び部門などはパパの方が上手くなっていったんだ。
そのおかげで「パパって存在を赤ちゃんに認識してもらえる=育児に参加できて楽しくなってくる」という良循環ができてきたんだ。
ただ家庭によっては、最強ママが全分野を制覇しちゃうこともあります。抱っこも上手、ゲップも達人、オムツ交換も声掛けもすべて上手。その場合は試合前に最強ママにこっそり相談して、是非とも八百長試合をお願いしましょう♪
八百長試合って??
じゃあ、次回は”ママとパパの八百長試合”についてご紹介。