君たちと初めて出会ったのは、ママが病院から帰ってきてからハニカミながら見せてくれた1枚の写真。写真に写る小さなお豆が、君たちでした。
それはそれはうれしくて、結婚してからなかなか子供に授からなかったママとパパは、2人で泣きじゃくっちゃうぐらい嬉しかったことを今でも覚えてます。
そこから毎日のように、少しずつでも大きくなり、その成長にママとパパは一喜一憂していました。ママのお腹の中で誕生した小さな小さなお豆からこの世に出る迄は約10か月。その10か月はママが大切に大切にそれぞれ2人のことお腹の中で守ってくれたおかげで2人は元気に生まれました。
でもパパはお腹の赤ちゃんに話しかけたり、ママの家事のフォローをしたりするぐらいで、ママや女性のように体調や生活に大きな変化があるわけでないので、その10か月の間”実感してるけど実感できていない状態”が続くんだ。ママは2人がお腹に宿った時から新米ママとしてでもスタートしてるけど、パパはどうしても出遅れちゃう。その差10か月。
「おれ、パパ?!パパっていつからパパなの?何もかわらないけどおれ、パパでいいのかな?!」
これは女性と男性は違うから仕方ないことでもあるけど、特に1人目のタロウ誕生の時は戸惑っちゃったなぁ。だから初めて赤ちゃんタロウが我が家に来た時に、ちょーーーうれしいんだけど、”どうすれば?!の連続”でもって、ほとんどのパパが同じだと思うけど、赤ちゃんが生まれる時期って男としての仕事の働き盛り。
つまり仕事もちょーーー忙しくて余裕ない状態ってこと。
【ちょーーーうれしい(赤ちゃんが我が家にきて)】×【ちょーーー忙しくて余裕なし(仕事が大変)】 =パパ、ちょーーーーーー頑張る
頑張るんだけど、この「ちょーーーーーー頑張ること」で、最初は良いんだけど・・・その頑張りすぎでだんだんと無理が生じちゃって、自分でも気がつかないうちに色々なイライラがたまって、ただでさえ命がけの出産で身体のホルモンバランスが崩れて大変なママとたくさん喧嘩しちゃったりしたんだ。
ママもパパも身体的にも精神的にもお互い余裕ない時期が重なってしまう。で、ママもパパも漠然とだけどこう思っちゃうんだ。
「あれ?!赤ちゃんがきてからちょーうれしいはずなのに、なんかおかしい」
その”なんか”がママもパパもすぐにわかれば良いんだけど、お互いに余裕なく赤ちゃんを必死に守っている毎日だからその”なんか”を探る余裕もママとパパにはなかった。だから喧嘩が続き、家の中はもぉー大変。
精神的に追い詰めれるから心も少し変になっちゃって、あんなに待ち望んで授かったはずなのに、「こんなに大変で苦しいなら赤ちゃんがいない前の方がよかった」と最悪な考えまで浮かんじゃうぐらいなんだ。
もちろん心や時間に余裕のあるスーパーパパや男性もいるから、みんな同じじゃないと思うけど、 パパは特に第一子のタロウ誕生時には毎日必死で、心も時間の余裕もありませんでした。
特に仕事面でもママと一緒だったので、ママの分の仕事もやりながら手伝ってくれるスタッフと仕事をしながら、慣れない家事をこなし、これまた慣れない赤ちゃんのお世話をもがきながらの毎日。かわいくて愛しすぎる赤ちゃんを見るたびに「パパとしての責任」みたいな見えない重圧ものしかかってきてた。
出産後1,2か月はママの体調も悪かったから、夜中にできるだけゆっくり寝られるように夜泣きはパパが頑張る。でも頑張っても頑張ったからすぐ出来るものと、なかなか出来ないものってあるんだよね。
赤ちゃんは生まれる前の10か月も、生まれた瞬間も、我が家にくる迄の入院期間も、ずっとママと一緒。
そのママの匂いや安心感が大好き。赤ちゃんにとったら、ママ以外の人は「あんただれ?」その「あんただれ?」から、「あなたがパパなんだぁ」と赤ちゃん自身に気が付いてもらえる迄のそれはそれは大変なこと大変なこと。でも大丈夫、これパパはみんな同じ。
じゃあ、「あんただれ?」から、「あなたがパパなんだぁ」と赤ちゃんに気がついてもらえる迄の作戦について パパがママと相談して変えていった育児を次回、紹介するね。